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2009.09.23 (Wed)

兵士の物語@大阪 その2

まだ、幸せな気分でいっぱいです。
楽のジュースサプライズですが、
他の方のレポを見ると、マンゴージュースということになっていますし
姉もマンゴージュースだと言っているので、マンゴージュースだったようです。
でも、私の耳にはマシューがオレンジジュースと言ったように
聴こえたのですが、なぜでしょう?しかもアダムのセリフは
まったく記憶にないし、ウィルの様子も全く見ていませんでした。
マシューしか見てないし、マシューの声しか聞こえてなかったのですね。
字幕は全く見ていなかったので、字幕がサプライズに対応していたのか不明。
カード勝負の前にマシュー悪魔は舞台下手でうろうろしていて
いつもはゼナイダ王女と乾杯してシャンパンもどきを飲んだりしてて
シャンパンのボトルが横に置いてあるのですが、
この回では奥からマシューがオレンジの液体が入ったボトルを持ってきてて
ゼナイダの横に置いていて、あれ何だ?と思っていたら
あのサプライズでした。マシューは、わくわくしながら用意していたのでしょう。
なぜあのジュースだったのか?と思いましたが誰かが
あのジュースを嫌いだったのでは?と想像しましたが
ウィルがマンゴージュースを嫌いだったとか。
ウィルを引っ掛けるアダムとマシューの罠だったのか。

初日、夜の回で小ハプニングがありました。
老婆姿の悪魔の乳母車から、おそらく何かを出す時に
パールのようなののブレスレッドと思しきものが舞台センター付近に
落ちていたようで、気づいたウィルがそれを拾って、
悪魔が兵士にバイオリンを渡して、そそくさと帰る時に
慌てて、乳母車に投げ入れようとして投げましたが、残念ながら入らず
舞台上手側のテーブル横あたりに落ちてしまいました。
そのあとバイオリンを持ってのアダムとウィルのダンスシーンで
ちょうど上手側で踊るくらいの付近にあったので
それを踏んでしまわないかとはらはらしましたが、大丈夫でした。
そのあと、暗転して舞台からはけるときウィルがそれを拾ってから行きました。
二人がはけたあと、舞台上の本、破ったページ、銃、を片付ける役の
おじさんも、その辺りで一旦止まって床を見回していたので
そのことを分かっていてチェックしたのでしょう。
みなさん、すごい注意力です。

大楽で気づいたこと、酒場で悪魔が一度殺されたあと
引きずって上手側階段横あたりに倒れていた悪魔が
一度生き返って踊っている兵士にまた、襲いかかろうとして、
バイオリンの音色によって、また倒れた。

あと、初日夜は上手側のせり出し部分のかぶりつきの席だったので
ラスト近く、王女が兵士のことを聞かせてと言いながら座る椅子が
すぐ目の前にあり、目の前にゼナイダのポワントが見えたので
思わずがん見しました。すっごい大きい足です。でも細幅なので
サイズ以上に大きく見えるのでしょう。ポワントはプラットフォームが丸いタイプ
一般的に回転するのに楽なタイプといわれるもの。
右のみ、プラットフォーム親指寄りに穴を空けていたか、釘を打っていた。
たぶん音消しか、軽くするための穴かな?
前をかがったりはしていなくて、リボンの×点と同じ×にメッシュのゴムを
縫い付けてありました。足首のあたりをかなり補強しているよう。
普通は、もっと、甲のあたりにゴムを渡しているダンサーをよく見ますが
(私も甲の部分にしています)彼女は、甲が出すぎることもなく
すごくきれいにポワントの指の部分で立てています。
きっと、足の指もながーいんでしょう。
ものすごく強靭な足指&足低筋をお持ちだと思われます。
そのため、ものすごく軽く高いジャンプができるし、着地も静かなんでしょう。
ゼナイダは、手足がものすごく長いのに、全くそれを持て余すことなく
非常に美しくコントロールできています。しかも、動きがシャープです。
びっくりしたのは、婚約者のときはものすごく、切ない表情で
哀しい踊りをしていたのが、王女になると、何の悩みもない
天真爛漫わがまま王女で、めちゃくちゃおもしろい。
この二人の踊りわけはものすごかったです。
そして、王女の最初のシーンで、あの肩に首がのめりこんだ姿勢
ものすごーい背が低くなれるのってびっくりしました。
バレエダンサーは常に首を長ーく背骨を引っ張る、ということを
常にしていないといけないので、それを引っ込めるのってすごく
難しいことだと思います。
それに、彼女のグランジュッテの美しいこと。本当に息を呑みました。
アダムも美しかったです。アダムは大楽でのジャンプはちょっといまいちでしたが
それまでの二回ははっとするほどの美しいグランジュッテで
ゼナイダとアダムが続けてグランジュッテするシーンでは、
一瞬バレエの舞台になっていてうっとりさせられました。
ゼナイダは笑いのセンスも抜群でした。
タイミングが絶妙で笑わせるシーンではちゃんと笑わせることができる。
一番よかったのは、悪魔を倒したあとポーズをつけている兵士
に「ちょっと、ちょっと、早く私の手をとってよ」と手を伸ばすシーン。
あそこは毎回大きな笑いが起きていました。
私は、悪魔を倒したアダムが今までのおどおどした態度が一変、
突然、自信満々になり堂々として歩くシーンがかなり笑えたのですが
あそこではあまり笑いはおきていませんでした。
あの上手側でのバレエの王子ポーズ(右手を腰で、左手肘を肩の位置で曲げて
手のひらを下にして中指を軽く曲げ、人差し指を伸ばすバレエの手をして
あごを上げるポーズ)はかなーりおかしかったのに、なぜみんな笑わないのか?
普通にかっこよかったからかな?

もうひとつ、すごいなーと思ったのは、
悪魔が床をごろごろ転がり、その上をウィルが何度も飛び越えるシーン。
いつも、ウィルはマシューの体ぎりぎりの高さ、幅を飛び越えてて
今にもマシューを踏んじゃうー、ウィルがつまづくーとはらはらしてしまいました。
あのときのウィルはバレエダンサーでした。
美しいつま先で小さいグランパデシャの形で跳んでました。
つま先を伸ばして膝を曲げてからマシューの体ぎりぎりのところで
膝を伸ばしてぎりぎりの位置で着地して、横によけていく。
それを繰り返します。あのはらはら感が対決の緊迫感を
増幅させていました。なにげにすごいウィル。

ほとんどふれていなかったアダムですが、アダムも無防備な兵士の
キャラをよーく演じていました。あの能天気な笑顔が妙にはまっていました。
音楽に合わせて歩いたり、ほふく前進したり、腕立てしたりのところも
ほんとに音楽にぴったりで、シンプルな動きだけれどものすごく美しく
軽くこなしていて、ほんとに気持ちよかったです。
そして、あの背中を向けて手足を左右に広げて大の字でジャンプする
アダムジャンプ、あれを見たらあーアダムだーと懐かしい気持ちになりました。
あのアダムの兵士のキャラが悪魔を大いに引き立てていました。
アダムの役作りが良かったからこそ、悪魔のマシューの悪役ぶりが
あれだけ際立ったのでしょう。

カーテンコールでは全員満足そうな表情でしたが、
一番満足そうだったのはマシューでした。
そして、マシューは大体、アダムの上手側に立っていて
退場するときに毎回必ず、アダムの方にちゃんと手を差し出して
(アダムを讃える感じで)いたのが、素敵でした。
大楽最後のカーテンコールが終わったあと、舞台裏から
うおぉー!!みたいな雄たけびが聞こえてきて会場も
笑いにつつまれたのが微笑ましかったです。
みんな満足できたのがわかりました。

初日は、わりとアダムファン、バレエファンというよりは
演劇ファンとか、大人の客層だったように感じました。
そのような方々はアダムのイケメンぶりだとか、
あのスワンレイクのアダム、とかの知識がなかった分
素直に舞台として楽しんでいたようで、自然と笑いが起きたりで
いい感じの反応でした。初日、夜は後方席の一角に
バレエ教室の団体さんのようなバレエ少女とお母さんみたいな
集団がいました。あんな少女たちにこれを見せるなんて
本物を見る目を養うということでは素晴らしいでしょうが、
ロイヤルバレエ団のダンサーの踊りを勉強しに、みたいな感じで
連れて来たとしたら、大間違いなのですが、彼女たちはどんな
印象だったのか、きになるところです。

大楽は、アダムクーパーファンと思しき客層が多かったように思いました。
いつもは、最初に舞台に現れるウィルには、客席から拍手が起きて
やめなさいって!みたいにして笑いが起きるのですが、
楽では、ウィルには拍手が起こらず、アダムが登場したら
拍手が起きました。初めてのパターンでした。アダムは
いつものように、すっと出て、すっと引っ込んでいき無反応。
会場にはスワンレイクのアダムを見に来ましたという空気が流れていて
アダムのダンスシーンでは、何これ?こんなアダム?みたいな戸惑いの空気を
感じてしまい、なんだか緊張が走りました。
笑いもほとんど起きず、みんなが息を詰めてアダムが踊りだすのを
待っている、という感じでした。こっちまではらはらしてしまいました。
それが、やっと解けたのはカードゲームでのジュースの頃から。
大笑いが起きて、みんながこれは笑ってみる舞台なんだということに
やっと気づいたようでした。そこからは、普通に笑いも起きて
カーテンコールでは、口笛、ひゅーひゅーの掛け声もあり
大盛り上がりのうちに終わりました。よかったよかった。

最後に、うれしいニュース。
マシューに次の仕事は何?と聞いたところ、「僕にも分からない」との返事。
「でも、また日本に帰ってくるよ」あとで、他の方と話しているのを聞いていたら
「このメンバーでまた日本に来ると思う。ウィンドインザウィローズかピノキオか何かかな
と言っていました。今回の大成功で、このメンバーの出し物がシリーズとして
続くという話が出ているのでしょう。きっと。
本決まりではないでしょうが、そのような話があるのだとしたら、
今回の招聘元パルコ劇場さんにファンから熱いメッセージを送れば
それが実現する可能性がどんどん大きくなるということだと思います。
これは、内緒にしておくよりも公表してしまいます。
みんなで、プッシュプッシュしましょうね。早く彼らが日本に帰ってきてくれますように。

2004年5月から5年4ヶ月ぶりに再会したマシューは
あの時に比べて、とても幸せそうに見えました。
自分のパフォーマンスに満足できているからこそ、ものすごく
自信に満ち溢れていて、とっても堂々として見えてうれしかったです。
オンユアトゥズの時は、アダムがものすごい人気で、
彼の出待ちファンたちの間で出演者の一人というくらいでしたが、
(私のように彼のダンスに惚れ込んだファンもいたはずですが)
でも、今回はしっかりとマシュー・ハートという稀有な才能を持った
ダンサー・アクターを全員に印象付けることができたという自信が
彼のあのファンに対する態度に表れていたように思います。
今回で、マシュー・ハートファンは確実に増えたでしょう。
私は5年前から彼を応援し続けてきて、今回でもっと彼を好きになりました。
これからもずっと彼のファンでいられそうです。
幸い、またの再会を約束してくれたのでそれを楽しみに生きていこうと思います。
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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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