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2009.02.28 (Sat)

ハンブルクバレエ「椿姫」西宮公演その2

2009年2月26日(木)18:30開演 兵庫県立芸術文化センターKOBELCOホール

キャスト
アルマン・デュヴァール:アレクサンドル・リアブコ
マルグリット・ゴーチエ:ジョエル・ブーローニュ
アルマンの父:カーステン・ユング
ナニーナ:ミヤナ・フラチャリッチ
公爵:ヨロスラフ・イヴァネンコ
プリュダンス:レスリー・ヘイルマン
N伯爵:ヨハン・ステグリ
ピアニスト:リチャード・ヘインズ
マノン・レスコー:エレーヌ・ブシェ
デ・グリュ:チャゴ・ボアディン
マノンの崇拝者たち:ピーター・ディングル、ステファノ・パルミジアーノ、キラン・ウェスト
ガストン:アルセン・メグラビアン
オリンピア:カロリーナ・アギュエロ


まず、会場に入って息を呑みました。
舞台上にオークション会場となったマルグリットの部屋があり
ライトもついています。
映像版で何度見たかわからないあの部屋に置いてあったのと
ほぼ同じようなものたちがそこにあるのです。
それを見ただけで胸が一杯になりました。
思わず写真撮りたいなーとつぶやくと
会場係のお姉さんに休憩中舞台中とも写真撮影はご遠慮下さい
と笑顔で言われました。やっぱり…
気合いを入れまくりで取った席なので
前から6列目のすごく舞台に近い席です。
舞台下手奥にはピアノ、ピアノの上に椅子を上げてあります。
その前方にオークションの看板。これが何度も登場し
回想シーンと現在のシーンをわかりやすくしています。
舞台中央には長いす、そこにマルグリットの肖像画、
そしてその椅子の下にマルグリットの夏の帽子が落ちています。
舞台前方から垂れ下がるように大きなじゅうたんが2枚
斜めに置かれています。舞台奥にはあの鏡とその前に長いすがあります。
すでに始まる前からかなりテンションが上がっている私。
会場は1階はほぼ満席。斜め後ろの席には東京バレエ団の
高岸直樹さんがお一人でおられました。
そして、中央の左右に走る通路挟んで後ろのブロックの1列目に
ノイマイヤーさんはじめハンブルクの先生方がお座りになっています。
開演5分前のベルが鳴りドキドキしながら待っていると
会場が明るいままいつのまにかナニーナが舞台上にゆっくりと入ってきました。
だんだんと客席もそれに気付いて静かになり、客席の電気が落ちました。
ナニーナは中央のマルグリットの肖像のある椅子に近づき
下に落ちていた夏の帽子を拾い上げ、肖像の前にそっと置く。
競売の準備が始まり、いろんな人たちが部屋に入ってきました。
じゅうたんをくるくる丸めて2人一組で運んでいく。
ものすごくいろんな人たちが行き来するのがすごい。
すべて振付になっている。見事に部屋がどんどん片づけられた。
ムッシュ・デュバールがきた。マルグリットの肖像を見つめる。
公爵も来た。ピアノの上に置いてあった本のページをめくる。
アルマンがメッセージを書いてマルグリットに贈った
マノン・レスコーと思われる。ぱらぱらとページをめくり
おそらくアルマンのメッセージを見つけると
怒ったようにぱんと本を閉じてそばにいた人にばん!と渡して
怒りながら奥へ歩いていく。そして鏡をじっと見てその前の長いすに座る。
このへんの順番は記憶にないのですがすでにドラマは始まっている。
N伯爵がおろおろした様子で部屋に入ってくる。
持っていたものを落したり人にぶつかったりしながら。
そして、マルグリットの肖像を見つけ、はっとして
おずおずと手を延ばしてそれに触れようとする。
すると、あのピアノのメロディーが始まり、びくっとして伯爵は
手を引っ込めて泣きそうになりながら部屋から走り去っていく。

そして、すごい勢いでアルマンが部屋に走りこんでくる。
彼はマルグリットの手紙を旅先で受け取り、彼女の命が長くないと知り
とにかく彼女に一目会いたいという思いで急いでパリへ戻り、
マルグリットの家へ駆け込んできたのでしょう。
なので、そこに来るまでなんとか彼女が生きていることを願い
死んだということをまだ知らなかったのでしょう。
そして、部屋の中央でしばらく立ち尽くしたあと
確めるように部屋を見回し、オークションの看板を見つけ
2~3メートル離れた所でその文字を見ると
もうそれ以上近づくこともできず、顔を両手で覆い嗚咽。
そしてふらふらと力なく倒れた。映像版のようにばたっとは倒れなかった。
静かに音もなく倒れたのでお父さんが気付かないのでは
と心配しました。がなんとなく気配を感じ取り父がアルマンを抱き起こす。
そして、気がついたアルマンはお父さんに抱きつく。
すると、目線の先にマルグリットのあの紫のドレスを持っている人を見て
ふらふらと夢遊病のようにそちらへ行ってドレスを奪う。
そして、お父さんの傍に行き泣きながら回想シーンに入る。
舞台転換が本当に見事です。
映像版ではぱっぱっとシーンが変わっていくのを
舞台ではどのように見せるのかと思っていたら
舞台転換の時間を待つことは一度もなく
流れでさーっといつの間にか場面が変わっていく。
でも、なぜか舞台上のマノンを見ている舞台の幕が開いたり閉まったりする時
チンチンと鈴のような音がしました。きっと、幕が動くのを注意するために
音が鳴るようになっているのでしょう。そんなに大きな音ではないけれど
ちょっとなんだろう?と思ってしまいました。

アルマンはいつのまにかマントを着ていた。
ガストンと会い、挨拶を交わす。
たくさんの人が挨拶しながら行きかう。
気がつくとマルグリットがたくさんの崇拝者たちに囲まれて座っている。
アルマンはすぐに目を奪われる。
マルグリットはアルマンの後ろの人に手を振る。
でも、なぜかその2人は手を振り返さなかったです。
もっと他の人に振っていたのかな?
アルマンはマルグリットから目を離すことができない。
そして、私はそんなアルマン・サーシャから目を離すことができません。
なので、N伯爵がマルグリットのところに行って
色んな人から頼まれたにボンボンを渡すとことか目のはしっこでしか
見られませんでした。罪なサーシャ!ごめんなさい。ステグリ君。
ガストンに紹介してもらえると、嬉しそうにワクワクしながら行くと
からかわれて笑われて、一目散にそこから逃げ出す。
困惑した表情で、帽子とマントを持って帰ろうとするのを
ガストンになだめられてぷんぷんしながら席に座る。
マルグリットもなんだかアルマンのことが気になるようで
ちょっと意識している。
ここでおもしろかったのは、行き来する女の人たちがポワントで
つま先に立って歩いていた所。ちょっと気取った感じがした。
全員だったかはわからないです。例によって…ある人に釘付けで。
でも、マノンとデグリュの踊りはちゃんと見ました。
ブシェのすっごい存在感とすっごい美しい踊りには、目を奪われました。
すごく長くしなやかな手足で、添え物ではない踊りでした。
まさにその場での主役でした。このマノンがかなりの存在感を
感じさせないと劇中劇の意味がなくなります。
あれなんだったの?ってことになると思うのですが
立派に説得力を持った踊りを見せてくれて素晴らしかったです。
この後のアルマンとデグリュが同じ踊りを踊る所
すっごくよかったです。ちょっとサーシャの踊りがティアゴより美しすぎました。

マルグリットの部屋に呼ばれたアルマン。
ここのN伯爵おもしろかったです。
長いすに座っているマルグリットの椅子の背もたれに乗せた手に
なんとか触ろうと背もたれのはしっこから
指を歩くようにたりたりたりーって走らせて行って
マルグリットの指先にやっと触れそうな瞬間に絶妙のタイミングで
マルグリットはさっと手をどける。もうちょっとだったのに惜しいなーと悔しがる伯爵。
マルグリットはアルマンのほうを見ていたのでその手に
気付いてないと思いながら見ていたらさっとどけたので
うまいなーと感心しました。
色々あって化粧室に行ったマルグリットを追っていったアルマン。
いよいよ一つ目のパドドゥ。
サーシャのアルマンはとても情熱的。
憧れていたマルグリットに自分の思いのたけを全身でぶつける。
まさに、全身を使ってこれでもかこれでもかと何とか
自分の熱い熱い思いをマルグリットにわかってもらおうとしている。
そのアルマンの熱に引っ張られないよう
何とか冷静に落ち着こうとしているマルグリット。
アルマンは少し強引で相手に敬意は払っているものの
自分の気持ちを伝えたいという思いが強すぎて
性急な感じがする。この場面での関係性を見事に表現していたと思う。
マルグリットは、この人とならこんな私でも幸せになれるのかも?と思う。
そして、二人の愛の密約が交わされた印に椿をもらって
天にも昇りそうな幸せそうな表情で舞台上手側の花道の根元に座る。
この舞台は舞台左右に花道のような部分がありその真ん中あたりに
扉がありそこからも舞台に出たり、引っ込んだりというふうになっていた。
アルマンの座っている横には丸めたじゅうたんが立てかけてある。
色々幸せな空想にふけったり、眠ったりして
マルグリットの帰りを待つアルマン。
眠っている間にマルグリットが帰って来て
椿の花を置いていったのを目を覚ましてから気付き
慌てて嬉しそうに扉の方へ手を延ばすがすでに
マルグリットはいない。がっかり。
そして、次は帰ってきたマルグリットを起きて迎えて
激しくキスする。でもまた、出かける用意をしに
すぐに扉の向こうへ行こうとするのを行かないでよー
一緒に過ごそうよ、と甘えてみせる。
だめなのよーとマルグリットは嬉しそうになだめる。
扉の向こうへ消えたマルグリットの後をいつまでもいつまでも
手を延ばして必死で見ているアルマン。かわいすぎます。
そして、別荘地へ行くマルグリットを見送り
第一幕終わり。
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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

22:53  |  バレエ鑑賞  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
2009.02.27 (Fri)

ノイマイヤー講演会

大阪ハンブルク友好都市協会、ドイツ文化センター大阪主催、大阪ハンブルク友好都市提携20周年記念として開かれました。聞き手は関西唯一の音楽舞踊専門紙である関西音楽新聞編集発行人として関西文化の保持と発展に尽くしているらしい白石裕史氏。
一時間の時間設定と最初から無理っぽいと思っていたところ主催者側のドイツの方のはじめの挨拶が15分位ありました。
やっとノイマイヤー氏登壇。ノイマイヤー氏の隣に通訳の女性。スクリーンを挟んで聞き手白石氏が座りスクリーンには人魚姫、椿姫の舞台写真、ホームページやプログラムなどでに出ているものがスライドショー形式で映し出されながら白石氏の質問に通訳さんが通訳してノイマイヤー氏に聞きその答を通訳するという形で進みました。ドイツ文化センター主催なのに英語での通訳でした。英語の方が内容がわかるので嬉しかったのですが不思議。
通訳さんの日本語訳はかなり的確で長い複雑なノイマイヤーさんのお話を
よくまとめていらっしゃったと思います。通訳さんの日本語訳と私が英語で聞き取った断片などから
私の解釈で理解した内容になっていますので若干違う点があるかもしれませんが
ご了承下さい。

白石:ノイマイヤーさんはハンブルクバレエで6回目の日本公演で何度も日本に来られていますが
日本と大阪の印象についてお聞かせ下さい。

ノイマイヤー:私は仕事で来ていて観光に来ているのではないので、
ほんの少しの面しか知りませんので、日本のことについて語ることはできません。
ただ、東京バレエ団の皆さんに作品を振付けたり、一緒に仕事をする中での印象を
語るとすれば、一緒に働く相手がとても静かであることが、私にとってはとても
居心地のいい環境に感じられます。日本人のマナー、お互いを丁寧に扱う姿勢、
相手への敬意などは非常に私を落ち着かせてくれます。
そんな人々からはファンタジー、インスピレーションを感じ取ります。
言葉が通じなくて、自分の気持ちが的確に相手に伝わらないことは
かなり大きなフラストレーションになるが、その困難さが、
バレエを通して相手に気持ちを伝えようと、より多くの努力をすることに繋がり、
バレエを通してコミュニケーションをとるのに大いに役立っていると思う。

白石:今回上演される新作人魚姫には袴やくまどりなど日本文化からの影響が
ありますが、どういうところからそのような手段を思いつかれたのでしょうか?

ノイマイヤー:人魚姫のだけでなく、私の作る全ての作品でのテクニックは
私の舞台での経験から来ています。
私は、学生の時日本の文化(歌舞伎、文楽、詩、俳句など)に対し、
非常に興味、愛情を持っていました。
舞台上での伝える手段としてのテクニックはそれぞれのシーンに合うように
使われている。飾り立てて違ったものに見せるための装飾的なものではなく
全て自分の内面から出たものなのです。
例えば、オデュッセイアという作品を見せるためには、ファンタスティックなもの
イリュージョンを使って表現することは難しい。
歌舞伎はそういうものを表すことに相応しい。
人魚姫では足の無い女性をいかにして舞台上で動かすか、踊らせるかということが
不可欠な問題だった。現代に舞台上で人魚を表現することは
冗談めいているような気がする。
ある時狂言を見ていて、突然演者の足がないように見えたという私の経験から
人魚を表現するのにこの方式(袴をはくこと)がぴったりだと思いついたのです。
ディズニーのリトルマーメイドのことを考えると暗い気持ちになります。
アンデルセンの人魚姫は、もっと人間の内面、本質の部分を描いたもので
HAPPY HAPPYなものでは決してないと思っていたから。
この人魚姫でアンデルセンが描きたかったエッセンスは
「信じられないほどの自己犠牲」です。
人魚姫は、舌を切られて歌えないなどという信じられないような犠牲を払います。
人魚姫はいかなる犠牲を払ったか、そうまでして人間世界へ行ったという
残酷さを描くことができなければ、私がこのバレエを作る意味はないと思いました。
また、これを表現する衣装が難しかった。
この衣装は下は袴ですが、上半身はバリのものを
ヒントにしています。髪形はアフリカから来ています。
全ての面においてそうなのですが、私自身が受けた色んなカルチャーからの影響を
熟成させたものから生まれたのです。

S:人魚姫を見た知人からは人魚姫が人間になるシーンが
ものすごくショッキングだった、いやすごく官能的だった、などと
色々な感想を聞いています。
この作品で伝えたかったメッセージを一言でいうとなんでしょうか?

N:そのお答えは、今お話したことになると思うのですが、
一言でそれを語れるなら、バレエを作る意味がないと思います!!
それに付け加えるなら、先ほど言ったとおり見る人にショックを与えることが
できなければ、私が作者のメッセージを正しく伝えられていない事になります。

S:バレエリュス100年のアニバーサリーの年ですが、ロシアバレエが
世界のバレエ界に与えた影響をどのようにお考えですか?

N:私は確かにロシアバレエに若い頃から憧れていた。
パリにディアギレフのバレエリュスが来た時、パリのバレエ界は
デカダンスが横行していた。男の役も女の役も女性が演じていて
マンネリ化していた。ロシアバレエは聞いたことのない新しい音楽、
新しいコンポーザー、新しいバレエを見せて大センセーションを巻き起こした。
カルサヴィナ、パブロワ、ニジンスキーと言ったスターダンサーたちは
バレエを美しいだけでなく、バレエに人間的でとてもエモーショナルな要素を持ち込んだ。
バレエリュスについてのアニバーサリーイベントとしてハンブルクバレエでも
いくつかのことをします。
詳しくはHPで見ていただければと思いますが主なものは
1909年から1929年にかけての音楽での作品「ダフニストクロエ」
「牧神の午後」「春の祭典」を上演します。
春の祭典はニジンスキーオリジナルの春の祭典を再現(だったと思う)します。
もちろん「ニジンスキー」も上演します。
また重要な作品として「アルミータの館」「放蕩息子」(バランシンの作品です)を上演します。
そして、ニジンスキーの様々な天才的な才能を紹介するために
私のコレクションからニジンスキーの描いた絵、写真、ブロンズ像、彫刻など
85点を見せる展覧会を開きます。また、ニジンスキーと同時代のロシアの画家の
作品も同時に、見せます。ニジンスキーと直接関係はないかもしれませんが
ニジンスキーの位置づけがより明確になると思います。

S:ここで残念ながら時間が来てしまったので私からの質問はここまでにして
お越しくださった皆様からの質疑応答に移ります。是非、質問なさってください。

一般客からの質問
Q:私はヨーロッパ、もちろんドイツにも行き様々な舞台を見ましたが
制作サイドの見せたいものと観客の求めるものにかなり温度差がある舞台を
本当に何度も見ました。ノイマイヤーさんは見る側の求めるものを
どの程度考慮に入れ、またどのようにバランスをとられますか?

N:私は今までそのようなことは考えたことはない。
いつも自分の見せたいものをやってきたし、自分が伝えたいものを表現して
観客にそれを感じ取ってもらうのが正しいアートだと思っている。
観客からの反応が芳しくないとすれば、それは伝える側の意図が
明確でないのが原因だと思います。
私は毎回客席から自分の舞台を見ます。
それは、どうすれば自分の意図をもっともっとクリアーに観客に伝えることができるか
ということを考えるためです。

Q:ノイマイヤーさんは振付をされる時は、自分の振付を完全に作ってそれを
ダンサーに伝えるのか、ダンサーからインスピレーションを受けて作られるのか
どちらでしょうか?

N:私は、作品は振付家である私個人の言葉を伝えるものであると考えています。
そして、振付をすることはダンサーと振付家との対話であると思っています。
まず、私は自分の伝えたいことを私自身が踊ってダンサーに見せます。
そして、ダンサーには映し鏡のようにその踊りを踊ってもらうことで
振付が出来上がっていきます。
また、初めはその役にどのダンサーが相応しいかは私にはわかりません。
何人かのダンサーにその役を踊ってみてもらい、どのダンサーが
一番私の伝えたいことを理解して表現してくれるか
私の気持ちに合ったダンスをしてくれるかを見て配役を決めます。
バレエにはきちんとしたテキスト(振付の意味?)が必要です。
いったんこれが完成されると、それからは色々なダンサーが踊ることによって
また、違うダンス、違う作品が生まれる。
私は以前、あるダンサーのために振付作品を作りました。
しかし、彼女は病気になってしまいその作品を踊れなくってしまい、
その作品は葬られることになってしまいました。
このような経験から、振付は一人のダンサーだけに限られるべきではないと
私は思います。一つの役を色んなダンサーが踊ることが望ましいと思います。

と、ここで時間が来てしまい、白石氏から
唐突にもう時間が来てしまったのでこれで終わりたいと思います。
ノイマイヤーさんありがとうございました。との一言
しかたないので観客も感謝の拍手を送りました。
やっと話がおもしろくなってきたところで急にぷつんと切られた感じで
消化不良な感じでした。
ノイマイヤーさんも、少しきょとんとした表情でしたが
さっと席を立ちすたすたとあっという間に部屋から出て行かれました。

レジュメとしてノイマイヤー氏、白石氏のプロフィールのA4用紙一枚
それと、民音さんの今回の公演のチラシのコピー版
それと、人魚姫についての概要と、プログラムに載っているのと
微妙に文面が違う詳しいストーリーのB4版のコピーが配られていて
椿姫と人魚姫のシーン写真がスクリーンに映されていたので
てっきり人魚姫のことについて深く掘り下げる講演会かな?
と思っていたのに、しょっぱなの質問が何故ダンスに付いての質問でなく
日本の印象だったことのか、人魚姫についても質問がとても大雑把で
ロシアバレエについての話もそれはそれで興味深くはありましたが
短い時間なので、そんな一般的な質問でなく深く作品についての
話を聞きたかったなーと思います。

ただ、ノイマイヤーさんはそんな質問の答えにも自分の伝えたいことへ
うまく話を持って行ってくださってその答えは非常に興味深いものでした。
中でも、興味深かったことは配役を選ぶ時、伝えたい私の気持ちに
合った踊りをしてくれるダンサーを選ぶといいうこと。
その役のイメージに合っているとかそういうことではないのですね。
サーシャは三浦さん曰く、ノイマイヤーさんの完璧な楽器
そういうことですね。(何でもサーシャに結びつけてすみません。)
それと、毎回客席から見ていらっしゃいますがどういうところに
重点を置きながら見ているのかな?ということに興味があったので
思いがけない質問からその答えが聞けて嬉しかったです。
前回、ノイマイヤーさんの後ろの席で見ていた感じでは
群舞がずれたとかそんな単純なものを見ているのではないなと
感じたので。その作品が「眠り」だったのでフォーメーションが崩れたり
ということは気にしているように感じましたが。

また、おもしろかったのは
いきなり、ノイマイヤーさんは白石氏からの長い質問を丁寧に通訳していた
通訳さんに、「質問が長すぎます。私の答えが短くなってしまう。
(私の話す時間が短くなるという意味かな?)といきなりの突っ込み!
通訳さんも苦笑。質問を準備してきたのにもっと簡潔にまとめて
下さらなかった白石さんに注意してください。ノイマイヤーさん。
でも、そんな風にずばっと言ってしまうノイマイヤーさん素敵です。

そして、途中までスタッフの方がスライドショーを流していたのですが
全く、話がそれと関係ないように思えたので
途中でその映像を切ってPCを持って出て行かれました。
それも、ちゃんと説明つきで見たかったのですが、話も聞きたいしこちらも
ちょっと困っていたので正しい判断だったと思います。
椿姫の写真でサーシャのアルマンが出てきたら、
そっちが気になって話をつい聞き逃したりと気が散ってしまいました。
人魚姫の衣装の話の時にノイマイヤーさんがこれを見てもらえば
とスクリーンを指すと、もう映っていなかったので
ノイマイヤーさんは「gone」と一言。
なんだか、せっかくの機会なのに何を語ってもらうか、
ノイマイヤーさんが何を語りたいかの打合せが
うまくできていなかったような気がしました。
これなら、脱線しまくりの三浦さんの方がコアな所を聞いてくれるので
良かったのにとちょっと残念です。

ノイマイヤーさんご苦労様でした。
あと2日神戸滞在を楽しんでいただけると嬉しいです。
今も、我が家から自転車で行ける身近な場所に
サーシャたちが居ると思うととっても幸せな気分です。
椿姫もいくつか発見があったので明日のうちに書きたいです。
16:40  |  バレエ鑑賞  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑
2009.02.27 (Fri)

ハンブルクバレエ団「椿姫」西宮公演速報!

やっとこの日を迎えました。
サーシャのアルマンについに会えました。
なんか言葉になりません…
とにかく、凄かった。壮絶なドラマを見せられました。
全てが素晴らしい舞台でした。
といっても、アルマンが舞台の端っこにいる間は
ずっとアルマンばかり見ていたので舞台の上での踊りは
ほとんど見ることができていなかったのですが…。
すごく踊りも見たかったのですが
何やら空想したりして幸せそうに微笑んでいたり、
幸せそうに眠ったり、目が離せませんでした。
アルマン父のユング素晴らしかったです。
マルグリットにアルマンと別れてくれるよう頼みに行った時の
最初はマルグリットに対し、卑しい稼業の女として無礼に接していたのが
彼女は純粋で気高い心で息子アルマンを愛している普通の女性なのだと
理解してからの、まるで自分の娘に対するような優しさで接する様が
まさに手にとるように伝わってきました。
(このバレエのあらすじではアルマンの将来のために別れてくれと頼んだことに
なっていますが、原作ではアルマンの妹が結婚したい相手がいて
その家族から兄が娼婦にうつつを抜かして自堕落な生活をしているとの
噂を聞き、兄がその女と別れなければこの縁談はなかったことにすると言われ
父が説得に来たことになっている。
妹の縁談という存在がこの説得には大きな意味を持つ。
それでなければ、父はアルマンとマルグリットのことを許したに違いない。)
アルマンと一緒になることを許してあげたい、許してあげなければ
という気持ちがどこかにありながらも、それでも、自分の娘を守るのは
自分しかいないのだ、ここにいるマルグリットは誰かに守ってもらわないと
生きていくことができない我が娘とは違い、自分の力で生きていくことのできる女性だから
大丈夫だと自分を納得させながら必死で説得する。
父の激しい葛藤も、マルグリットの哀しみをさらに大きくしている。
父が別れ際にマルグリットの額にキスする。
マルグリットが「一つお願いがあります。娘さんになさるように私に接吻してくださいませんか。
それによって私自身が浄化されて清い人間としてこれから生きていけそうな気がします。」
と言ったことからのキスなのですが、そのキスがものすごく愛情に満ちていて
まさにマルグリットのこれまでの人生を浄化するような大きな許しの行為でした。
そして、マルグリットへの感謝、敬意を表すように手にキスをして去っていきます。
けれど、キスしながらもまだ、これで良かったのか?という後悔も見えました。
見ごたえのあるシーンでした。
見ごたえのあるシーンだらけの舞台ですが…。

明日はノイマイヤーさんの講演会もあるのでこのへんで寝なくては。
サーシャはサーシャでなくアルマンそのものでした。ジョエルもマルグリットそのものでした。
あの激しい振付が、決められた振付でなく、
まるで彼ら自身の心のままに踊られたように感じられました。
振付というものじゃなくてまさに体を使って語られる言語でした。
カーテンコールではサーシャもジョエルも最初は放心状態。
何度かあってからノイマイヤーさんが出てこられて満足そうな微笑で
サーシャの手をぎゅっと握り、そして満面の笑顔で
みんなをそれーっと言う感じで前へ押し出すようにした時に
やっとサーシャに笑顔が出ました。満足そうな表情でした。
最後にはほぼ会場総立ちでスタンディングオベーションを送っていました。
ななめ後ろの席に座って見ておられた東京バレエ団の高岸直樹さんが
ブラヴォーと何度も叫んでおられました。(多分高岸さんの声だったと思います。)

今日は、とりあえず興奮のままに思いつくまま父についてのみの感想です。
残りは後日。

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00:15  |  バレエ鑑賞  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑
2009.02.21 (Sat)

HAPPY BIRTHDAY サーシャ

一日遅れましたが、昨日2月20日はサーシャの誕生日でしたね。
日本での誕生日どんなふうに過ごしたんでしょうか?
舞台翌日でしたが、オフだったのでゆっくりできたかな?
いきなりサーシャと言っても?かしら?
ただいま来日中、19日神奈川で椿姫のアルマンを演じた
ハンブルクバレエのアレクサンドル・リアブコさんです。
実は、私が今世界中の現役ダンサーの中で最高のダンサーなのでは?
と密かに思っている私の王子様です。
昨年はエトワールガラ、年末のチャリティーガラとフェリの引退ガラにも
結構何度も来日して素晴らしい踊りを披露しているのですが
東京ばっかりなので、私は見に行っていません。
なので、よく考えてみると生のサーシャに会うのは
2006年世界バレエフェス以来のような気がする…。
その時のデマチ写真をずっとPCの前に貼って眺めていますので
そんな久々とは…。やっと木曜日に会うことが出来ます。
しかも、ずっと夢見ていたアルマンで。
先週くらいから家で仕事中ずっと椿姫DVDを流しながら
PCに向っています。ところどころ手を止めて画面に見入ってしまいます。
今から、サーシャはここをどんなふうに踊るんだろうとどきどきしています。
木曜は椿姫、金曜は大阪でのノイマイヤー氏の講演会に行き、
日曜は人魚姫という予定です。
ノイマイヤー氏講演会たった1時間なので短いのでは?と思いますが楽しみです。

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23:54  |  バレエ鑑賞  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
2009.02.13 (Fri)

ポアントの水やり

先日から書いていたポアントのことですが、購入したチャコットの
ベロネーゼⅡなんとか履きこなせないかと思い水やりに挑戦しました。
前のかがった糸を切ったら結構履けたのですが
あとは、サイドの土踏まず部分、かかと、履き口、つまりはつま先のボックス以外なんですが
かぱかぱしています。
よく考えるとつまさき部分しかフィットしていないということ。
選ぶ時につま先の形のみにこだわって選んだらこういうことに…(涙)
ということで、大きいものを縮めるには水やりをすればいいということなので
水やりに挑戦しました。
霧吹きでボックスの固い所以外全部水がぽたぽた垂れるまで
水をかけて、足を入れてドライヤーで乾かしました。
濡れているのでそこに足を入れると足にぴたっとついてきました。
すると、かかとや土踏まずにかなりのしわというか線が折り目のように入っています。
この部分が余っている部分。かなり余っています。
ある程度ドライヤーをかけてあとは吊るして乾かしておきました。
5日ほどたってから履いて見ました。
哀しいことにやはりぶかぶかのままでした。
ほとんど生地が縮んでいません。
チャコットさんは履きこんでも汗で生地が伸びたり縮んだりしないようにと
研究を重ねてよい品質のものを作ってらっしゃるとテレビで拝見しました。
なので、水やりをしても縮まないのでしょう。
さすがのチャコット製品です。
でも、私にとっては最後の望みを断たれました。
サイド、かかとがぶかぶかしているとポアントに立つときに
足にシューズが吸い付いてくれず、ものすごく疲れます。
諦めきれず、再チャレンジとこの前のポアントレッスンで履いてみました。
バーでのエシャッペ、センターでタンジュ、パドブレ、までは
大丈夫じゃない?と言う感じでしたが
センターのエシャッペをしてみて、やっぱりダメ!
諦めてギャンバに履き替えると、やっぱりこれ!!
しっくりきました。無駄なあがきはやめてこのシューズにかけよう。
といいつつ、あとレペットも試してみたい私です。

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